ボランティア 新着ニュース&トピックス

ボランティアについて

 ボランティアの動機や関わり方はそれぞれです。ぜひ、あなたの興味や関心にあったカタチで一緒に活動を始めませんか?現場を知り、生の声に触れ、どうすれば良くなるのか、何が問題なのか、一緒に考える仲間になってください。

震災支援
・被災者へのインタヴュー
・健康チェック
・秋祭りの運営など…

路上生活者夜回り
・野宿者の見守り
・炊き出し
・生活相談など…

様々なボランティア
・無料塾(小中学生むけ)
・街角健康チェック&医療相談会
・病棟ボランティア

など

震災支援ボランティア

― 5年目を迎える被災地のいま ―

 東日本大震災から5年。岩手、宮城、福島の被災地では、今も約9万3000人が4万200戸の仮設住宅で生活しています。仮設住宅の使用期間は本来2年以内、すでにその倍の時間を重ねています。災害公営住宅の完成は計画の1割強に留まるなど、被災地の方々の生活の復興はまだまだ途上です。(2014年6月現在)

震災支援の主な活動を紹介します

― 今だからこそできる支援 ―

 大阪民医連では、被災直後から医師、看護師を含めた様々な職員が医療支援や生活再建のために支援を行ってきました。そして数年前からは、医学生と一緒に行くかたちで、ほぼ毎月を目標にして、宮城県南部の山元町への継続支援をはじめました。被災後の山元町では、若年層を中心に人口の流出が著しく、心の傷を抱えた方の引きこもりといった在宅被災者の方々の問題も深刻です。風化が進む震災後5年を迎える今だからこそ、必要な支援があります。

路上生活者夜回りボランティア

 ホームレスの数は、この数年で減少傾向にあるものの、全国で1万人以上と言われています。特に大阪市は失業の問題に加え、あいりん地域の日雇労働者など不安定就労層の問題が複合し、深刻な状況になりました。毎年冬の時期には餓死や凍死で多くの方々が路上で亡くなられていると言われます。

― 最も困難な立場の人々にできること ―

 大阪民医連では民間のボランティア団体「野宿者ネットワーク」に協力しながら、炊き出しや夜まわりボランティアをつづけています。夜まわりでは、路上で野宿を強いられている人たちに医療・生活相談・炊き出し・支援運動の情報をビラなどで伝えたり、襲撃・追い出しなどに対する情報を聞きとったりしています。一人一人と話し込むことで野宿者の方とのつながりを大切にしています。
 まずは現状を知ることから出発し、自分たちにできることを考えてみませんか?

※野宿者ネットワークとは

 釜ヶ崎で野宿者の支援に取り組む市民のボランティアネットワークです。
 1995年10月18日、野宿しながらダンボールを集めて生計を立てていた労働者、藤本彰男さんが、若者によって道頓堀川に落とされ、水死させられるという事件がありました。当時、大きな社会問題になりましたが、この事件の意味を風化させず、野宿の問題を考えつづけ、取り組んでいこうと結成されたのが野宿者ネットワークです。

野宿者ネットワーク http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/network.htm

様々なボランティア

 規模や活動頻度は様々ですが、医療機関にはたくさんのボランティアが存在します。ぜひ気軽に足を運んでみてください。学問的な側面だけではない学びや、様々な視点に立ってみることで知る“医療”への考え方を身につける事ができるかもしれません。

医療・介護ボランティア

 利用者さんとのお話や傾聴、一緒にパズルをしたり、昼食の配膳、レクリエーションのお手伝い等がボランティアの主な内容です。利用者さんも若い学生と触れ合えて、普段の日よりも笑顔が多く見られます。ボランティアでは、利用者さんの状態が一人ひとり違うので、安全に過ごせるように気配りが出来るようになります。高齢者と接する機会がない学生にとっては利用者さんの人生経験も聞く事ができ、貴重な体験を経験できます。

まちかど健康チェック&健康講座

 民医連には、法人の違いによって生協の組合員、友の会という組織があります。いわゆる「患者会」ではなく、健康な人も数多く参加して、事業所を中心とした地域での医療活動や予防活動に積極的に取り組んでいます。
 このボランティアでは、ぜひ地域住民のみなさんが健康や病気のなどについて学習を自主的に行なっている「班会」に参加し、地域の方に講師か講師の補助として参加していただきます。また、「まちかど健康チェック」や「健康まつり」への手伝いを通して、地域に健康づくりを広める活動に協力してください。

サマーキャンプ

 サマーキャンプは、10年以上にわたり続けられてきた取り組みです。元々はぜんそくを抱えたこどもたちが、自然豊かなきれいな空気の中で思いっきり遊べる環境を提供することを目的に始められました。
 現在は、ぜんそくの治療方法も確立されたことから、ぜんそく児に関わらず発達障害など診療所に通うこどもたちを中心に、親元を離れて近代文明とも隔離された環境の中で共同生活を送り、様々な経験を通して成長できる場となっています。
 毎年8月に開催されており、ボランティアの方には事前の準備会からも参加を御願しています。また当日は、それぞれの子どもたちのグループにはいって、彼らの2泊3日の共同生活が無事に終えられるようにサポートしてもらいます。

無料塾

 無料塾は第2・第4金曜日、地域の小中学生を集めて開催しています。なかなか塾に通えない子どもたちにOBの教職員の方々が勉強を教えようと始まりました。今では小学生だけで20人を超える参加があり、地域のコミュニティの役割も担っています。
 そんな無料塾をお手伝いしてくれる方を大募集中です!講師としてだけでなく、お助け隊(困っている子を先生につなぐ)としてでも大丈夫です。子どもが好きな人、教えるのが好きな人、何かボランティアがしたい人、お気軽に覗きにきてください!

「メディウィングおおさか」編集ボランティア

 社会のリアルな現場への取材、医療者へのインタヴュー、医学生からのアンケート、また原稿の執筆やデザインや特集記事への意見など…。様々なカタチで編集活動に関わる中で、社会問題や現場のリアルに触れることができます。
 「メディウィングおおさか」は、患者さんに寄り添う素敵なお医者さんになりたいと考える医学生や高校生を応援し、私たちの活動を届けるために年3回発行している情報誌です。ぜひ、より良い紙面を一緒につくりませんか?

参加者の声

医療・介護ボランティア

 デイケア自体をあまり知らなくて、たくさん勉強になりました。例えば、利用者さん一人ひとりに合わせて話し方を変えたりしないといけないこと(耳がきこえない人などのために)。他には、利用者さんの一歩先を見据えておかなければいけないこと。これは利用者さんが怪我をしたりしないように、利用者さんの次の行動を予測して細心の注意を払わなければならないということです。

高校2年生

デイサービスボランティア

 クリニックはきれいだけでなく、色々なところにスタッフの方々が手作りしたものがあり、利用者さんが過ごしやすいように様々な工夫がなされていて、まさにファミリー、家族のようなあたたかい空間が広がっているところだなと感じました。そのような「あたたかい医療(介護)」の大切さを学ぶ事ができて本当によかったです。

高校2年生

震災支援ボランティア

 今回で6回目の被災地ボランティアとなります。牛橋地区での健康チェックでは以前にも担当した方を診ることができ、それが大きな喜びに感じられました。被災地支援という最初は大それたものに思えたことが、「人のために何かしたい」という純粋な感情と衝動に変わった気がしました。これからも自分ひとりの力ではどうにもならない問題は残っていくと思いますが、自分に出来ることをしていきたいと思います。これから医師を目指すものとして、出来ることを考えていきたいです。

医学部2年生

路上生活者夜回りボランティア

 夜回りで路上生活者の方と少しお話できて、意外と気さくな方が多いんだなぁと感じました。路上生活者の方がなぜその生活を選択されているのか、理由はそれぞれだと思います。その人達の立場からすれば、フェンスや水を流してそこに寝られなくされるのは嫌なことでしょうが、他の一般の人からすれば、仕方ないことだし、そうなって当然だという意見もあるかと思います。立場が変われば言い分も変わるのが難しいことだと思いました。どうにかしてwin-winの関係にはなれないんだろうかと考えさせられました。

医学部5年生